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No.11「伊達政宗 夢は醍醐の巻」

山岡荘八による、「伊達政宗」第三巻です。

 

秀吉が太閤として隆盛を極めたのも束の間、関白秀次が謀反の疑いで処刑されてしまいます。ところが秀吉は政宗が関白を唆したとして、政宗にも謀反の嫌疑をかけます。

 

実は裏で糸をひいていたのは石田三成。伊達の背後に徳川家康ありと見て、自分の敵対勢力を纏めて潰そうと画策したのです。これには流石の政宗も窮地に陥ってしまうのですが、徳川内府の機智によって九死に一生を得ます。

 

石田、伊達、徳川、そして上杉と豊臣政権の水面下で様々な思惑が動き、秀吉の死をきっかけに更に権力争いは激しくなります。

 

老練な家康に上手をいかれる政宗ですが、決して天下を諦めたわけではありません。家康による百万石のお墨付きを手に、関ヶ原の戦いへと挑むのでした。