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No.22「「顧客消滅」時代のマーケティング」

今回は小阪裕司さんの著書、「「顧客消滅」時代のマーケティング ファンから始まる「売れるしくみ」の作り方」です。2021年に発行された本で、このコロナ禍で生き残る会社とそうでない会社、ビジネスの新たな形を解説しています。人の潮流が減った今、企業はどのような着眼点で仕事をすべきなのかを本書で振り返ってみましょう。

 

まず、今の時代、繁盛している企業というのは、「コスパがいい会社」と「自分の価値を商品を通して売っている会社」の2つに分かれます。後者はつまり、自分が本当にオススメしたいサービスやモノを売って、顧客に自分の価値観を提供をするということです。コスパで戦うとなると所謂アマゾンなどの大手と戦うわけですから、ビジネスの主流は後者の「感性に訴える企業」になるということです。

 

またビジネスには一見客を狙う「フロー型」と、その一見客をリピーターにする「ストック型」のふたつがあります。感性に問いかけるスタイルを目指すのであれば、ストック型が当てはまっていると言えるでしょう。

 

ある熱狂的なファン、または彼らが作り出す世界観のことを「ファンダム」といいますが、コロナ禍を生き残った企業はこのファンダムに支えられたと言っても過言ではありません。彼らが二次創作やツイッターで宣伝するのと同じように、企業のファンダムは消費以外の面からもその店をサポートします。これが感性に訴える企業の究極的な例でしょう。

 

故にビジネスの形が変わった今の時代において、顧客をワクワクさせるような商売が今後の主流となる、というのが小阪さんが提唱するワクワク系ビジネスです。もし、変革のアイデアが必要だと言うなら、こういったオンラインサロンを通して交流を図ることも有効だとも仰っています。またこれはB TO Cに限った話ではないので、私も変化のきっかけとして小阪さんの公演に参加したいと思いました。まさに本書を通じて小阪さんのファンダムになってしまったという感じです笑