読書感想ブログ

読んだ本の紹介ブログです

No.5「人生の99%は思い込み 〜支配された人生から脱却するための心理学〜」

今回の一冊は鈴木敏昭先生の「人生の99%は思い込み」です。

鈴木先生京都大学院で教育学を専攻し、現在は四国大学で教授を務めている方です。

 

人生は決して運などに作用されるものではなく、全てあなた自身の手で作り出しているものなのです。

 

本書によると人は無意識に自分の人生における脚本を作り上げ、それに沿うように物事を捉えているそうです。そしてその無意識とは幼少期に形成されます。

 

例えばいつも肝心なところで失敗する人がいるとします。試験では腹を下してパフォーマンスを出せず、会社でのプレゼンの日には寝坊してしまう。そういう人が運が悪いという結論を出してしまうかもしれませんが、それは自分が肝心なときに失敗しなければいけないという無意識の思いがあるのです。幼少期、彼はテストで良い点を取ったにもかかわらず親に褒めてもらえない、良かれと思って親の家事を手伝ったら余計なことするなと怒られてしまう。それらの経験を経て、彼は自分は成功してはいけないという価値基準を作ってしまうのです。

 

こういった不幸の人生脚本を打破するために思い込みが登場します。端的にいえば物事をポジティブに考えようということです。嫌なことがあって落ち込んでるとき、自分は落ち込んでるんだなと自分を客観視して、自分の調子が悪いからこんなふうに考えるんだ。元気なときには何でもないさという気持ちの切り替えを示唆するのです。

 

そういったポジティブな思い込みを習慣づけると自分に起きるあらゆる事象がポジティブに捉えられるようになります。その積み重ねが人生脚本をかえるのです。

 

他にも「ゲーム」や「構え」など専門的な用語も出てきますが、大筋はこんな感じなのでこの点を意識して読めばためになるかもしれません。是非どうぞー