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No.4「忍びの国」

引き続き和田竜先生の作品である「忍びの国」をご紹介したいと思います。

 

本作は織田信雄による伊賀攻めをテーマにした歴史小説です。伊賀は信長の二次攻めによって最終的に支配されるのですが、信雄による一次攻めでは撃退に成功しています。

 

伊賀は少数のグループがそれぞれの軍事力を持つ共同体組織であり、本作戦の主人公である「無門」は十二家評定衆のひとりである、百地丹波の一派に所属している忍者です。

 

この無門が兎に角強いので少々やりすぎではないかと感じました。(笑)無門は腕は立つがやる気のない忍者です。ですが、お国という妻のために戦うことを決意します。迫りくる兵士を薙ぎ倒したり名のある武将を圧倒したりとやりたい放題です。しまいには鎖帷子を外したことで目にも留まらぬスピードを発揮します。もはやドラゴンボールですね。

 

他にも城に忍び込んだり土の中に潜む土遁の術が登場したりと、忍者を象徴するような技はだいたい出てきます。ですが、不思議と彼らならできそうと思わせるので、その文章力が和田先生の凄さですね!

 

The☆忍び小説を読みたいという方は是非手にとって見てはいかがでしょうか?