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No.20「伊達政宗 平和戦略の巻」

久々に読みました、「伊達政宗」第7巻です。

スペインの大艦隊が最早存在しないと理解した政宗ですが、甥の松平忠輝の暴走は止まりません。大阪の陣は豊臣方敗北と決まった今、政宗はどのような答えを導き出すのでしょうか?

 

夏の陣では味方撃ちなどあったものの、政宗はそこそこの手柄を上げました。しかし今回の戦いでは各武将に与える領地が圧倒的に不足しているため、政宗は家康の前であらゆる思案を巡らせます。

 

しかし家康に伊達家の領地を取り上げる意図がないとわかった今、政宗は一つの境地にたどり着きます。それは、天下とは掴んで取るものではなく、成るべくして与えられるという事です。真に家康を天下人と認め、政宗徳川幕府の臣下として務める事を心に決めます。

 

家康の死後、秀忠の元で政宗外様大名として奔走します。城の改築を理由に福島正則がお取り潰しの対象になったり、甥の忠輝が改易させられたりとまだまだ安堵の日々は訪れません。そんな中確実に副将軍としての地位を固めていく政宗は今では秀忠の良き相談相手です。

 

果たして伊達家は泰平の世でも無事に生き残っていくことができるのか。次回で最終巻です。